東京に住む20代未婚男女の婚活実態とおすすめの婚活方法とは
恋愛氷河期ともいわれ独身男性の7割、独身女性の6割に交際相手がいないという衝撃的なデータが先日公表されました。そこで、東京の20代未婚男女がどのような婚活をしているのか、その実態と20代におすすめの婚活方法について調べてみました。
●東京における独身20代の婚活実態からわかること
●20代未婚者の結婚に対する意識はこう変わった!
○「結婚したい」20代男女が3年前より激減!
○結婚もコストパフォーマンスで考える時代に
○30代女性の婚活経験者激減、20代の未婚女性が婚活で一人勝ち!?
●東京で婚活している20代が直面している現実とは
○20代の婚活事情に異変、結婚相談所への入会が増えている!?
○年収が低いと「パラサイトシングル」になりやすい?
○20代は「出かけない・気にしない・興味ない」
●東京の20代が選ぶべき婚活方法は以下の3つ
○街コン
○マッチングアプリ
○結婚相談所
東京における独身20代の婚活実態からわかること

先日国立社会保障・人口問題研究所の調査で明らかになったデータの中に、非常に気になるものがありました。なんと独身男性の7割、独身女性の6割に交際相手がいない…というのです。さらに交際相手のいない男女のうち約3割が「交際を望んでいない」と答えたのだとか。
仕事に遊びにいくら時間が会っても足りない東京の20代独身にとって、「結婚は自分のお金と自由を奪ってしまうもの」と感じてしまうのかもしれません。ただ交際相手も必要ないとなると、事態はかなり深刻です。手に入らないものがない東京では、彼氏や彼女がいなくても友だちと楽しい時間が過ごせればそれでいい、ということなのでしょう。
このように恋愛経験の少ない20代が増える一方で、結婚を恋愛とは切り離して考える傾向も出てきているようです。合コンや街コンなど不確定要素の高いものより、コスパの高い婚活を選択するようになってきている、という気になる記事も見つけました。
そこで、このページでは20代の結婚に対する意識や婚活の実態についての検証と、20代におすすめの婚活方法などについて、データなどを用いながら説明していきたいと思います。
20代未婚者の結婚に対する意識はこう変わった!
2016年に明治安田生活福祉研究所が発表した「第9回結婚・出産に関する調査」によれば、交際相手がいる人の割合の調査において、2016年は2008年当時と比較して男女ともにその割合が半減していることがわかりました。
また20代の未婚男性のうち2人に1人が交際経験なし!この数字は3年前の1.7倍にもなるそうです。もう少しくわしく数字を見ていきましょう。
「結婚したい」20代男女が3年前より激減!
この調査では2013年のデータと2016年のデータを比較しているのですが、結婚願望があるかどうかという質問に対し、「できるだけ早く結婚したい」「いずれ結婚したい」と答えた割合は以下のような結果になっています。
- 20代男性/67.1%から38.7%と28.4ポイント低下
- 20代女性/82.2%から59.0%と23.2ポイント低下
一方、「結婚したいとは思わない」人は次のとおりです。
- 20代男性/11.2%から20.3%と9.1ポイント増加
- 20代女性/6.6%から17.0%と10.4ポイント増加
と、結婚したいと思わない20代独身が男女ともにほぼ倍増していることがわかります。このように、恋人も結婚相手も求めない20代が増えていることがデータから見えてきます。このままでは少子化にますます拍車がかかってしまいそうな数字です。東京の未婚率に関しては、別のページでもまとめています。
結婚もコストパフォーマンスで考える時代に
同調査では、未婚の男女(20~40代)に「結婚をコストパフォーマンスで考えたことがあるか」という質問もしています。
- 考えたことがある未婚男性/37.9%(20代は31.3%)
- 考えたことがある未婚女性/45.4%(20代は44.7%)
と、かなりの割合で結婚を損得勘定で思考する男女が増えてきていることがわかります。結婚の価値をお金に換算すると既婚者はプラスと答える人のほうが多く、マイナスと考えるのは未婚者のほうが多いという結果も出ています。どうやら20代の独身男女にとって、結婚はあまりコスパが良いとはいえないようです。
30代女性の婚活経験者激減、20代の未婚女性が婚活で一人勝ち!?
婚活に関して3年前の2013年と2016年を比較すると、婚活経験者の割合も全世代で減少傾向にあることがわかりました。男性と女性を比較すると女性のほうが婚活に積極的なのですが、そんな中でも婚活経験者が特に顕著に減少しているのが30代の女性。2013年に52.6%だったのに対し、2016年はなんと43.0%となんと9.6ポイントも下がっています。
婚活の現場で20代女性は「超Aクラス」、いちばんの優良株ですから、婚活に興味を失った30代女性の穴を埋めるのは、20代の女性ということになります。
結婚相談所でも婚活パーティーでも、20代の女性にとって30代女性はライバルのうちに入りませんが、それでも競争相手が減ることは歓迎すべきことなのかもしれません。30代女性が敵前逃亡しているうちに、婚活を始めるべきではないかと感じました。
東京で婚活している20代が直面している現実とは

20代の婚活事情に異変が起きている、という記事を日経新聞の電子版に発見しました。特に東京などの都心部では、面倒なプロセスを省いてダイレクトに結婚に結びつく結婚相談所への入会が増えている、20代にとって結婚もコスパ重視…という内容のものです。
いったい20代の婚活現場でなにが起きているのか、結婚願望がある20代男女が直面している現実や問題をピックアップして考えてみました。
20代の婚活事情に異変、結婚相談所への入会が増えている!?
気になる日経新聞の記事のタイトルは「結婚異変!? 婚活サービス、20代の2割が頼る」というもの。その記事には、結婚願望のある20代は恋愛から結婚にたどり着くまでのプロセスを省略し、結婚に直結する活動を選択するようになりつつあると書いています。
20代はリスクヘッジの意識が強く、職場やサークルなど限定されたコミュニティの中で恋愛や結婚をしなくなってきているそうです。東京に住んでいれば必ずどこかのコミュニティに属していますから、異性との出会いはあっても、恋愛などに発展しにくいことが推測できます。そこで、恋愛と結婚を別枠で考え、ショートカットできる婚活方法に注目が集まっているのだそうです。
大手結婚相談所結婚でも20代向けの割引プランを用意しているところが何社かありますが、20代が合理的かつ効率的な婚活を求めるようになったため、男女ともに20代の入会者が増えてきているそうです。結婚相談所によっては新規の入会者のうち3人に1人が20代、というところもあるのだとか。
多少お金がかかっても、無駄なく結婚まで進んでいける婚活方法として、20代が結婚相談所を選択するようになったというのは少し意外な結果でした。
年収が低いと「パラサイトシングル」になりやすい?
独身の女性が結婚相手に求める年収について調べた結果では、20代は57.1%、30代は67.9%の人が「年収400万円以上」を希望しているというデータがあるのですが、この条件をクリアできる未婚男性は20代にいたってはわずか15.2%、30代でも37.0%にすぎません。
結婚願望がない20代の未婚男性に独身でいる理由をたずねると、27.3%の人が「家族を養うほどの収入がない」と答え、20代の未婚女性の21.7%が「結婚したいと思える相手がいない」と答えています(明治安田生活福祉研究所調べ)。お金のない男性が増えているから、結婚できない女性も増える…という悪循環。
さらに最近の独身男女について語るときに目にするのが、パラサイトシングルというキーワード。社会人として仕事をしていても、親との同居や親に生活面でサポートしてもらっている独身男女のことを指すのだそうです。家賃もかからず、食事や選択も親任せ。家にお金を入れることもなく給料はすべて自分のために使える。
こんなパラサイトシングルが増えていることも、東京のように未婚率が高くなり続ける原因のひとつなのです。給料が安くて結婚はできないけれど、毎日の生活には困らない。さらに給料はすべて自由に使えるわけですから、結婚する気が失せるのもわからないでもありません。
20代は「出かけない・気にしない・興味ない」
20代から30代の行動様式にも大きな変化が出ています。3年前と比較すると、「休日に外出するほうが好き」「ファッションに気を使っている」などの項目で10ポイント以上の大幅ダウン。特に20代男性はファッションに気を使うと答えた人が、17ポイントも激減しています(明治安田生活福祉研究所調べ)。
SNSなどのコミュニケーションツールの普及で、家の中にいてもなんとなくだれかとつながっていられる、ゲームを通じてコミュニケーションが図れる時代になったことが、かえって20代の行動を硬直化させているのかもしれません。
外出せず自宅に引きこもっていればファッションへの興味もなくなりますし、人との出会いも面倒に感じるようになってしまいます。この「出かけない・気にしない・興味ない」の3拍子がそろってしまったら、結婚に赤信号が灯ると考えてください。
東京の20代が選ぶべき婚活方法は以下の3つ

20代の2割が婚活サービスを頼っているということですが、経済的な面から考えても、料金が安いものからトライするほうが気軽に婚活を始められます。20代は婚活業界のエースですから、どの婚活サービスを活用しても、大きな失敗はしないはず。ご自分の結婚プランに合わせて婚活サービスを選ぶと良いでしょう。
東京に住む20代男女が選ぶべき婚活方法は以下の3つです。
街コン
大規模企画から地元愛あふれるものまでさまざまな街コンがあります。出会いを求めて気軽に参加できます。
- 街コンのメリット
なんといっても友人と遊び感覚で参加できるハードルの低さが魅力。料金は企画規模や開催場所により違いがありますが、4,000~8,000円(女性は安めに設定されています)程度。東京では数年前から街コンが盛り上がっていますが、最近は街コンと恋活パーティー、婚活パーティーの境界線があいまいになりつつあるようです。
- 街コンのデメリット
企画によっては飲食だけで満足できてしまうようなものもあり、異性との出会いという本来の目的が二の次になってしまうケースもあります。気軽に楽しめるのはよいのですが、結婚相手を探すために参加している人よりも、異性との出会いを期待している人のほうが多いというのが実情のようです。
マッチングアプリ
忙しい東京人にとって、アプリでサクサク異性が探せるので便利。時間もお金も無駄になりません。
- マッチングアプリのメリット
結婚相談所や婚活パーティーのように時間もお金も使って婚活や恋活するのではなく、通勤時間や仕事終わりなど空いている時間で婚活できるので、仕事や遊びに忙しい20代独身男女におすすめです。特に東京はいろいろな誘惑が多いので、時間をかけずに異性と出会えるのは便利ですよね。
- マッチングアプリのデメリット
どの婚活サービスにも悪徳業者のリスクはありますが、特にマッチングアプリには注意が必要です。無料をうたっていたり、出会いの実績を声高に宣伝していたりする場合は、必ず契約条項などをチェックしておくように。口コミや評判を検索すれば、実際のサービス内容も確認できるはずです。
20代にオススメしたい婚活アプリ&サイト結婚相談所
東京だからこそいちばん効率の良い婚活を。そう考えている20代の男女が結婚相談所に注目しています。
- 結婚相談所のメリット
東京には多数の結婚相談所がありますが、店舗に通わないデータマッチング型のサービスや婚活パーティースタイル、仲人が世話をしてくれるタイプなど、好みのタイプを選んで活動できます。20代ならではのメリットとして、大手結婚相談所などは20代向けの割引プランを提供しています。安い料金で婚活ができるうちに、試しておきたいものですね。
- 結婚相談所のデメリット
料金的に20代には高すぎると感じる結婚相談所もあります。結婚するための投資だと考えても、毎月の収入に見合った料金設定の結婚相談所を選ばないと、かなり苦しむことになります。パラサイトシングルのように親が費用面も面倒を見てくれるのであれば問題ありません。時間をお金で買う、と思ってください。
20代にオススメしたい結婚相談所まとめ