女性が求める男性の年収とは

婚活をしていくうえで、避けて通れないのが年収の話。基本的に、女性が男性を選ぶ際の条件になっています(この年収という条件があること自体が、婚活市場を良くない方へ向かわせていると思うのですが)。それでは、まずは女性が求める年収と現実の年収を比較してみましょう。
女性が希望する年収と男性の平均年収
年代 | 女性の希望年収 | 男性の実際の平均年収 |
---|---|---|
20代 | 608.3万円 |
20~24歳…268.9万円 25~29歳…365.9万円 |
30代 | 693.4万円 |
30~34歳…431.7万円 35~39歳…505.3万円 |
40代 | 727.2万円 |
40~44歳…576.6万円 45~49歳…632.5万円 |
50代以上 | 651.9万円 |
50~54歳…648.6万円 55~59歳…598.7万円 |
平均 | 682.6万円 | 507.4万円 |
上の表は全国平均となりますが、女性が求める条件がいかに非現実的なのか分かると思います。20代女性が求める600万円(条件の平均値)なら、それに見合う年収を得ているのは40代後半の男性になるということです。もちろん、20代の女性は40代後半の男性と結婚したいとは思いません。いくら東京で働く男性の年収は全国一位だったとしても、厳しいことには変わりないでしょう。
年収が低いと婚活で落ちこぼれるはウソ
婚活をしている20代・30代の女性は、結婚相手にどのような条件を求めているのでしょうか。2014年に行われた明治安田生活福祉研究所のアンケート調査(「20~40代の恋愛と結婚」より)によると、20~30代の未婚の男女がともに結婚相手を選ぶポイントは「価値観」や「優しさ」が上位にきています。
男性はその他「浮気をしない」や「趣味が合う」など内面的な条件を求めていますが、女性はややシビアな目で結婚相手に求める条件を挙げています。なかでも重要視している条件のひとつが「相手の年収・経済力」なのですが、それでも複数回答が可能なアンケートのなかで、この項目を選んだ女性は68.2%にとどまります。
一方先ほど挙げた「価値観が合う」は90.4%、「優しさ」は88.1%と年収を条件にする人を上回る結果に。これはちょっと意外な結果でした。
さらに同じアンケートで、女性が結婚相手に求める最低年収について調査したところ、400万円以上と答えた割合は20代で57.1%、30代では65.5%でした。未婚女性の半数以上が「結婚相手には最低でも年収400万円は稼いでほしい」と考えていることがわかりました。女性も仕事をして収入を得ていますから、相手にもそれ相応の年収がないと、結婚相手としてはNG!ということかもしれません。都道府県別でみると、女性が男性に希望する年収は首都圏を中心に高くなる傾向にあり、東京都がもっとも高い577万円とかなり厳しい数字。東京の男性は、たくさん稼がないと結婚できないということなのでしょうか?
年収400万円以上の30代未婚男性は「4人に1人」

「結婚相手には最低でも年収400万円は稼いでほしい!」と女性が考えているのはわかりましたが、では実際に年収400万円を稼ぐ男性はどれくらいいるのでしょうか?実は、30代の未婚男性で年収400万円以上の人は、およそ25%。全体の4人に1人だけしかいません。30代でもこれだけですから、20代男性になるともっと少なくなります。つまり、女性の希望と現実には大きなギャップがあるのです。
「結婚したら経済面を夫に頼って、自分は専業主婦になりたい」と考える女性は多くいます(専業主婦を未婚女性の37.9%が肯定)。しかし、婚活に励む女性に「結婚をするにあたり、女性にも稼ぐべきか」という質問をしたところ、約半数にあたる49.4%が「そう思う」と答えています。経済面を男性に頼ろうと考えている女性ばかりではなく、結婚後も仕事を続けていくつもりでいる女性が半数以上もいるのです。
ほかの調査では年収が高いほど幸せを感じる女性が多いという集計結果もあるのですが、400万円を超えるとあまり数字に変化がなかったそうです。このことを踏まえると、「年収400万円」というのが結婚の最低条件だと仮定しても、奥さんの収入も含めた世帯収入が400万円以上になれば、問題なく結婚生活が送れる…ということになりそうです。
年収にこだわるのも良いけど、可能性は下がる

女性は結婚相手に対してさまざまな希望条件を持っており、なかには「高望みしすぎでは?」と思える人までいます。そのなかの最たるものが男性の資産や経済力。とあるデータには未婚女性が重視する「年収」や「資産」といった条件は、こだわると結婚しにくくなる条件のトップ2、と書かれていました。
既婚女性を対象にして「結婚相手を選ぶときに重視した項目は?」とアンケートを取った結果、ほとんどの女性が「性格」や「フィーリング」と答えているように、どこかで妥協しなければ結婚できないという現実を、女性もよくわかっているのです。実際に結婚した女性の話を聞くと「結婚相手に希望した条件は半分しか叶わなかった」という人がほとんどなのだそうです。
年収の低い男性は「自分には結婚する資格などないのだ」と思い込んでしまうようですが、ここで示した数字からもわかるように、お互いに条件を譲歩しあわなければなかなか結婚に至らない、というのが現実のようですね。大切なのはふたりの「性格やフィーリング」が合うかどうか。この条件さえクリアすれば、結婚できる可能性は十分にあります。